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江戸時代にもあった家賃滞納問題【資産家の知恵袋】

2018.04.23

家賃滞納、それは家主を悩ませる大きな問題の一つです。
この家賃の滞納、不払いに頭を悩ませていたのは何も現代に限らず、江戸時代においても同じであったようです。
現代に生きる私たちが江戸時代の文化や生き方を身近に感じることができるものとして、「時代劇」や「落語」といったものがあります。これらの中で、長屋の店賃(家賃)が支払できず、債権者から取り立てられるシーンが取り上げられることがあります。江戸時代は庶民であっても「掛取引(要するにツケ)」で取引を行っていたようで、その支払いは盆と暮れの2季払いというのが一般的であったようです。年末になると、溜まった店賃を回収するために奔走する債権者と、手持ちのお金が苦しい債務者との間で虚々実々の駆け引きが行われます。大晦日は1年の総決算なので、債権者は新年を迎えるために債権回収に走り回り、債務者も資金を工面するために朝から駆けずり回るということが行われていたようです。

<家賃滞納が発生した場合はどうしたら良いか>
では、現代において家賃の滞納が発生した場合にはどのような対応が考えられるのでしょうか。家賃滞納が発生したら、即時に契約解除、退去を求めることはできるのでしょうか。賃料の不払いは貸主と借主の信頼関係を破壊する行為なので契約解除の事由になりますが、「賃料の不払いがあったら即時に契約解除ができるのか」というと、そういうことにはなっておらず、少なくとも3か月以上継続して滞納していることが必要とされています。
滞納されている家賃だけを回収できれば契約の解除までは求めないというようなケースもあると思いますが、訴訟費用を考えると滞納家賃の回収だけでは割高になってしまうので、滞納家賃の回収とセットで契約解除、明け渡しを求める訴訟を起こすことが多いようです。

<滞納している家賃と税金>
ところで、この家賃滞納が発生した場合、家賃収入に係る税金の計算はどのような扱いになるのでしょうか。例えば、1年(12か月分)の家賃のうち10か月分しか入金されず、残り2か月が未収(滞納)となっていた場合です。
家賃や地代などは、その支払方法についての契約内容により原則として次のようになるとされています。
(1)契約や慣習などにより支払日が定められている場合は、その定められた支払日
(2)支払日が定められていない場合は、実際に支払を受けた日
 ただし、請求があったときに支払うべきものと定められているものは、その請求の日
(3)賃貸借契約の存否の係争等(未払賃貸料の請求に関する係争を除きます。)に係る判決、和解等により不動産の所有者等が受け取ることになった係争期間中の賃貸料相当額については、その判決、和解等のあった日

(注)賃貸料の額に関する係争がある場合に、賃貸料の弁済のために供託された金額については、(1)又は(2)に掲げる日

但し、継続適用や帳簿の整備などの条件を満たせば、アパート・マンションなどの賃貸にかかる賃料収入を、その賃貸料にかかる貸付期間に応じて、その貸付期間に対応する賃貸料を収入として計上することもできるとされています(直所2-78)。

通常、建物を賃貸する場合には、当月分家賃を前月末までに支払う(前家賃制)とか、当月分家賃を当月末までに支払う(後家賃制)など、いつまでに支払うかが定められていますが、
 ・原則の考え方で(1)を適用すると → 翌1月分家賃を12月末までに支払う場合には、12月に収入計上する
 ・例外として但し書きの考え方を適用すると → 翌1月分家賃を12月末までに支払う場合には、翌1月に収入計上する

ということになります。

どちらの考え方を適用しても、契約が続いている限りは「未納分も含め収入計上」することになります。つまり、お金は貰ってないのに税金はかかるという意味です。これはオーナーにとっては痛いですね。不動産を貸す行為もビジネスの一環なので、きっちり賃料は回収するようにしましょう。

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